もともと小説のゲド戦記のファンで、それもあって映画のゲド戦記は好きになれないでいる。どうにも描写や人物が薄く感じてしまう。
でも、監督の宮崎吾朗さんの山賊のむすめローニャはすごく良かった。ゆっくりゆっくり丁寧に話が進んでいって、それぞれのキャラクタが生き生きと動いている。
森のようす、四季の移り変わり、そういうのが穏やかに心に沁みて、小さい頃に好きだった小説を繰り返し読んだときのような風を感じる作品だった。
ゲド戦記も、どうせ吾朗さんのほうがやるなら、たっぷり時間をかけたアニメにして(未来少年コナンみたいなのを想像している)、ゆっくりじっくりやってくれたら
ひょっとしてすごい佳作になったんじゃないかな。観てみたいな。