2017-11-29

「お体大切に」という言葉

anond:20170212204042

あれから春がやって来て、夏になり、秋が過ぎ去って、冬に入るというのに、私はまた無職

まああの後しばらく働いたのだが。

元に戻ってしまった。


ある人から葉書を頂く。

数年前に一度か二度お会いしただけなのに、あれから毎年欠かさずに送ってくださる。

いつも達筆な文字に感心するばかりだったが、今年届いた暑中見舞い言葉に、私は救われた。

「お体大切に」

それだけ。

だが、ちょうど一人で体調を崩していた自分には、この言葉が身に染みるほどありがたく感じられた。

振り返ってみると、この方の葉書には、必ず、相手の体を気遣う言葉が書かれてある。

月並みといえば月並みだけれども、自分の体を労わることが、どれだけ大切なことか。

恥ずかしながら、この歳になって初めて教えられたのであった。


私は今、健康である

ご飯が食べられる。

散歩ができる。

テレビが見られる。

妄想だってできる。

そんなふうに考えていると、自分無職であることを忘れてしまう。

海岸カモメを見ていた時とおんなじだ。


さて、今日は天気が良い。

久しぶりに海の方へ行ってみるか。

無精髭を映した鏡の前にも立ってみよう。

どんな顔の男がいるか

たぶん、あの頃よりは晴れやかな色も見えるだろう。

エイブラハム・リンカーンはいないだろうが。

記事への反応 -
  •  まず、スマホをやめることにした。仕事の電話やメールはもう来ないし、妻や恋人はおろか、親しい友人さえいないのだから、誰に気兼ねする必要があろう。思えば、朝は天気予報を...

    • anond:20170212204042 あれから春がやって来て、夏になり、秋が過ぎ去って、冬に入るというのに、私はまた無職。 まああの後しばらく働いたのだが。 元に戻ってしまった。 ある人から...

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