アルコール依存症を拗らせて4年、性への興味が異常であることに気がついて7年、気がつけば酒と性に溺れていた。
たまには家の酒を全部捨てたりもするのだが、結局東京駅から神田駅に歩いて行く途中のカクヤスで買い込んでしまう。
性に関しても同様で、複数回やったパーソンの連絡先を消したりもするも、気がつけば新たなパーソンが増えている。
何故か酒と性を混同することは頑なに拒否しており、酔っ払って性をすることはない。もちろん雰囲気作りに酒をやってから性をやることはあるけど。
ただし、最近は割と限界に来ていたのだと思う。酒と性を同時にやりたい気持ちが極限まで高まっていた。しかし、酒を飲みながら、飲んだ後の性は抵抗がある。ならば直後に飲むのはどうか。しかしピロートークも朧げに台所で酒を空けている姿は結局自分が忌避している酒と性の混同に他ならないのではなかろうか。そのような考えに自縄自縛の状態となり、性の後にみりんを口に含んだわけである。
うまかった。