2017-08-19

打上花火、下から見るか?横から見るか?

は観てないがタイトルから内容を予測する事なら出来る。

クラスでいつも満開の笑顔を綻ばせる、高嶺の花。

憧れを抱く僕は常に、下から見上げるような心地だった。僕はカーストの最底辺

だと思っていたのに意外な接点が出来た。

かくして、同じ人間かと疑う程美しい彼女夏祭りに来た。

「私ね、こうするのが昔から夢だったの」

父をなくしていた彼女。僕と同じ穴を抱えていた彼女

花火、綺麗だね」

僕は自身の心に問うのだ。打上花火、下から見るか、横から見るか。

どの視点から見ても彼女彼女。同じ形を留めている。以前の僕は、自分立ち位置を気にするばかりその事に気付けなかった。

だけど一輪の花は、いつまでも美しく夜空を飾れない。折角横に立てたと思われたその刹那花火は夏の名残と共に消え失せたのだ。

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