プリパラワールド。それは、誰の真似でもなく、自分だけの理想の姿であるがままにあれる場所。私が存在する世界から隔絶され、全く異なる時間が流れる世界。
だけど私以外の皆はプリパラワールドとこの世界を繋ぐ門の在り処を知っている。きっとその門は私の街にもあるのだろう。自分以外の皆にはプリチケが届いており、放課後や仕事終わりになると、自分以外の皆がプリパラワールドへの門をくぐって、きらびやかな服を着て大好きなトモダチと一緒にライブを行い、また、大好きなトモダチの行うライブを鑑賞して黄色い声援を上げるている。
プリパラが実在し、自分以外の皆がそこにこっそり通っていることを私は知っている。自分だけがその世界を伺い知ることができないことを、私は知っている。
そういうことにしておいて欲しい。