2017-04-02

山に登ってた頃

自分死ぬなんて思っていなかった。

もちろん、可能性としては十分に意識していた。

ここで落ちたら死ぬなとか、ここでこういうことが起こったら確実にやばいなとか、そういうことははっきりと意識していた。

当然、可能回避策は、可能な限り講じた。それでも、「ここで手を離したら死ぬ」とか、「落石命中したらアウト」みたいなことは防げはしない。

そして、進んで危ない橋も渡った。雪崩に埋まったことも、同行者を滑落させたこともある。ひどい危険登山者だった。

なのに、自分死ぬとはこれっぽちも思わなかった。

どんなヤバイ状況でも、絶対に生きて帰れると思っていた。

あの高揚感はなんだったのだろうか?

根拠のないそれに気づいてからは、山から遠ざかった。

他人にも勧めない。

それを単に年齢のせいと言われても、それは否定はしない。

山は危険だ。近づくな。

まあ、世の中、同じくらいに危険なことはもっといくらでもあるのだけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20170402165815

記事への反応 -
  • 山を登る人間は、すべからく山で死ぬ覚悟を決めているべきである。 素人であろうと関係ない。 ベテランであろうと、世界最高レベルのアルピニストであろうと、死ぬときは死ぬ。それ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20170330230830 私は大学の部活から登山を始めた。 1年目の夏山合宿の後、冬山のシーズンが始まる前に先輩から必ず読むように言われた本の一つに、「生と死の分岐点」...

      • 自分が死ぬなんて思っていなかった。 もちろん、可能性としては十分に意識していた。 ここで落ちたら死ぬなとか、ここでこういうことが起こったら確実にやばいなとか、そういうこと...

      • おもしろそう

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