小学生の頃、「すごろくを作る」という課題があったが、あの年頃の男子はとにかく理不尽なやつを作りがちだ。
人が理不尽な目に遭うのが面白いのか、難しければ難しいほど偉いという価値観なのかは定かでないが、
実際に遊ぶ気にもならないような要素を山盛りでぶち込んでくる。
無駄に多く戻したり、延々と休ませたり、あがりの手前でふりだしに戻したりは、
その中でも、同級生の増田君(仮名)の考案したルールがとんでもなかった。
「逆走」。
このマスを踏んでしまうと、それ以降の自分の番では強制的に逆方向に戻るハメになり、
そのままふりだしまで戻るか、もう一度別の「逆走」マスを踏むかしないと、元の方向に進めないのだ!