ときどき思うところがあって文を書き始める。最初は調子よく思っていたことをどんどん吐き出していける。でも途中で手が止まる。話がまとまらないのだ。
これ、どうオチをつけたらいいんだ。
それがわからない。
で、無理矢理オチをつけてみる。
そこで違和感を覚える。
違う。自分が思ってるのはこんなことじゃなかったはずだ。
書き始めたときには見えていたはずのゴールをいつの間にか見失っている。
それとも、そもそも書いていくうちに、どこかに辿り着くんじゃないかと思って、無計画にだらだら書いていて迷子になっているだけなのかもしれない。
そんなことを繰り返していたから、離陸したはいいが空中で消息不明になってしまった文章の数々がいつまでも成仏できないまま宙をさまよっている。
書き始めたときはどこを目指していたんだろう。
あると思っていた結論なんて本当はどこにもなくて、自分はただドーナツの穴を目指してぐるぐる回っていただけなんだろうか。
正直言って、今もまたどうしたらいいかわからなくなってきている。
手が止まってしまった。
もうだめだ。
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