純文学というジャンルは、純文学というジャンルが用意されているのではなくて、今までの枠にない何か新しいなにか、それが純文学なんだと思う。
三島由紀夫が純文学を書いても、三島由紀夫のコピーは、どこまでいっても純文学にはなりえない。
面白いかどうか、売れるかどうかはまた別の問題。
売れるプロットばかりの追求だと、文学の可能性を縮める可能性があるので、純文学もなにかの形で奨励するシステムが必要で、文学賞というのはそういう役割。
普通なら売れない作品が、文学賞で陽の目を浴びることで、少しでも売れてくれたらと。
しかし、新しいことそのものが純文学なら、別に売れない作品である必要もない。
斬新かつ売れない作品ではなく、斬新かつ売れる作品に与えてもいい。
Permalink | 記事への反応(0) | 22:24
ツイートシェア