話を盛れば、受け狙いの話がちゃんとギャグとして消費されてくれるだろうから。
受け狙いの発言が、受けもせず流されるのがとても怖かったから。
だから不器用なほどに保険をかけて、話を盛りまくった。かえって逆効果なのにな。
「彼らのあの笑いは、本当のものだったのだろうか?実は彼らは話を盛っている事に気が付いていて、
それでもなお得意げに話す俺の姿を憐れんで笑っていただけではないのだろうか?」
とか考えてしまうのだ。はは。意味ねー。どっちにしても不安なんじゃねえか。
いや、直接の因果関係はあんまないかもだけどよ。
やっぱ嘘つくのって駄目なんだな。
自分の中にそういう「弱み」を作るってことが、こんなに後々響いてくるもんだとは、子供のころの俺は1ミリも考えつかなかった。