たまには回転寿司でも食うかと店に入った。
光物を中心に何皿かつまみ、最後はコーンマヨ軍艦で〆て帰ろうかと、タッチパネルを操り注文した。
俺のような本物の選ばれた大人だけに許された特別な時間。それがコーン・マヨ。
少しすると運ばれてきたことを伝えるブザーが鳴る。
ようし、取るぞ!とレーンに目をやっても、俺はコーンマヨ軍艦の姿を捉えることはできなかった。
あれ?見逃してしまったのか?
もう一周してくるかな?と待ってみたが一向に来る気配は無い。
ブザー。無い。おかしい。
向こうのテーブルの子供が間違って取っちゃったのかな?
正直、大人がムキになるには少々分が悪い。わかってる。何も特別な事はない。すまん。
しかたない。3度目の注文。
自分のところに来る前に、子供が取っていないかちょっと見てみよう。
3つ隣のテーブルの子供だろうか。
……スッ
2つ隣のおばさんだった。
ぐああああああああああああああああああ。
なんでええええええええええええええええ。
店員さあああああああああああああああん。
「お子さんが途中で取っちゃったんですかね…すぐ持ってきます」
違うのおおおおおおおおおおおおおおおお。
隣の隣のおばさんなのおおおおおおおおお。
なんか恥ずかしいよおおおおおおおおおお。
「お待たせいたしましたー」
モグッモグモグーッ
沈 -fin-