ALSの症状がひどくなってきて、入院した知人の部屋の片付けを手伝いに行った
この部屋を出て、ドアが閉められたら、二度とそのドアを開けることはない、その時彼女が感じたかもしれない、絶望や恐怖はどれほどだっただろう
樹海に自殺しに行く人、老人ホームや子供の家に移る人
自分でドアを閉めて鍵を閉めて
毎日開け閉めしていたそのドアを開くことは二度とない
ドアの向こうにはついさっきまで過ごしてきた日常があるのに、そこには二度と戻れない
移動の車や電車の中から見える風景も、もう二度と見ることはない
その時の絶望や恐怖を思うと、たまらなくなる
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