今日、夢を見た。
夢なんて物は毎日見るし、それを覚えていようが忘れていようが、特に困りもしないのだが、今日の夢に至っては話は別だ。
しかし可笑しいのはその内容で、なんでも出来る夢の中だと言うのに相変わらず彼はレジ打ちをしていて、私はレジ打ちをしてる彼を見つけて(可愛い…!)と心の中で呟き、横目でチラリと見ているだけだったのだ。
現実と一切変わらない内容なのだが、案外夢を見ている間は気分がよいものだったし、目覚めも悪くないのだから不思議だ。
けれど夢ですら触れられない彼の体温に狂おしさが増してしまったのも事実なのだ。
好きな芸能人との夢でさえ、場合によっては抱き着いたりキスをしていたり、更にはその先さえもやっていたりするのに、どうして彼は夢の中ですらレジ打ちをしていたのだろう。