思っていたより僕は沈み込みもせず、少し増えた暇な時間で本を読んだりゲームをしたりしている
そして最近は、また猫を飼ってみようかと考えている
半年前に死んだあの猫は、僕が飼った最初で今のところ最後の猫だ
このまま、あの猫を生涯唯一の飼い猫として心の聖域に仕舞っておきたい気持ちも、無くはない
死後の世界は信じていないが、天国であの猫と会える日を想像して生きるのも、それはそれで美しい
が、僕はまだ死ぬ予定も気配もなくて、あと二十年か三十年はこの世にいなければならなそうだ
だから、もう一度猫を飼ってみようと思う
でも、僕はエゴでない愛というものを、心の底で求めてはいても実在を信じてはいない
エゴであるからこそ、僕は自分のこの気持ちが嘘でないと信じられる
夏が終わったら新しい猫を探し始めるつもりだ
なんだろう、死んでしまった猫の死をちゃんと受け止めて消化している印象がある。 次の猫~、ってのはだからこそ出てくる気持ちのような。 良い悪いではなく、そんな印象を持った。