歴史上、人の手によってなされた大惨事には、「美しい目的と過酷な手段」によるものがある。
何か大きいことをなすためには、崇高で誰も抗いようがない目標が常に選ばれる。
権力を手にした者ほど「美しい目的」に、統治される側ほど「過酷な手段」に近くなる。
権力に近ければ「過酷な手段」は視野の外に消えることを、統治者も被統治者も理解しているだろうか。
「美しい目的」は崇高だし、目的主体の歴史観は素晴らしいものだ。
しかし「過酷な手段」を選べば、「美しい目的」ごと後世に否定されてしまう。
「美しい目的」の再発見もよいが、それを無駄にせぬよう用心して頂きたい。
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