2014-05-28

歴史上、人の手によってなされた大惨事には、「美しい目的過酷手段」によるものがある。

何か大きいことをなすためには、崇高で誰も抗いようがない目標が常に選ばれる。

権力を手にした者ほど「美しい目的」に、統治される側ほど「過酷手段」に近くなる。

権力に近ければ「過酷手段」は視野の外に消えることを、統治者も被統治者理解しているだろうか。

「美しい目的」は崇高だし、目的主体歴史観は素晴らしいものだ。

しかし「過酷手段」を選べば、「美しい目的」ごと後世に否定されてしまう。

「美しい目的」の再発見もよいが、それを無駄にせぬよう用心して頂きたい。

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