■東京なんてくるんじゃなかった

ずっと田舎が嫌いだった。僕が育った田舎はつまらなくて、何もなかった。

人も場所も空気も全てがクズだった。

高校を出て地方の県庁所在地にある大学に通った。

友人にも恵まれて充実した大学生活だったけど、テレビで東京の情報番組をやってると胸が張り裂けそうになった。

東京で就職して、やっと都会暮らしというものができるようになった。

でも、コンプレックスは強くなるばかりだ。東京で生まれたり、東京で大学生活を送った人と僕は決定的に違う。

都市に生まれることができず、田舎に生まれた時点で僕は二等市民だ。

憧れていた都会で暮らしてるのに、こんなにコンプレックスで辛いなら東京になんてくるんじゃなかった。

Permalink | 記事への反応(1) | 20:26

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