■愛とはなにか
これを説明することは難しい
かつて何人もの歴史的な詩人がこれを肯定しようとし、あるいは否定しようとしながら、自らの血や肉を削り出すかのように言葉を吐き出してきたのである
で、俺も俺なりにどうにか説明することを試みてみよう
たとえば、身の回りの人間の一切が自分のクローンであるという世界があったとして
その時、その世界に、たった一人の旅人が迷い込んでくる
それはなんと、今まで見たことのない容姿をしていた
初めて見る“他人”の存在に驚愕すると同時に、その人間が自分にとって必要なものだということを理解してしまうのだ
これが愛であろう
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