2012-05-31

中学生の頃、「声が出せない」経験をした

変声期頃にはよくある話なのかは知らないが、まさに「声にならない」という表現がピッタリな出来事だった。

息は通る、口も開く、だけど声はならない。嗄れたり、掠れたりというわけでもなく、発声できないのだ。

当然コミュニケーション齟齬を来したのは言うまでもないことで、友人からは当時ACのCMで流れていた「協力してください」という手話からかわれたり、毎時間担当教師に紙で「声が出ないので板書以外は指名しないでください」と提出しなければならなかったりと、面倒だった。「そんなことは今までなかった」という教師も多く、まったく信じてもらえない人もいた。いたけれど、どうしようもなかった。手段を持ち合わせていなかった。顔真っ赤にして泣けばよかったのか?

家族から病院を薦められたのだが、どうせ明日にでも治るだろうと大して会話せずに一日を終え、翌日になるとしっかり声が出た。不思議である

不自由とはかくも面倒なものだと実感したわけで、貴重な体験ではあったのだが、もう一度どうかと言われれば、ゼッタイに嫌だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん