アメリカにとって日本の遅めの参入の方が早期の参入より望ましいとはいえないんじゃないかな。
こういう多国間の協定に大国である日本(今のところ)が参入するアナウンス効果は大きいと思う。
この多国間協定がただのアメリカと小国の協定となるのか、今世紀の新しい経済協定のベンチマークになるのか、という分岐はある。
実際、日本の参加でTPP参加国の世界に占めるGDPの割合が大きく上昇したのは確かだし。
確かに日本とか色んな国が入ってくる前に話を決めてしまいたいというアメリカの思惑は少なからずあると思う。
でも日本はもう参加表明してしまったし、どうせ2012年までに交渉は終わらないし、日本がTPPに自分の要求を思う存分ぶつける時間は残されている。
多国間交渉ということもあるし、日本の守りたいものは守れるんじゃないかな。
ただ野田首相は米の関税を守る気がないとは思う。国会答弁でも、国民健康保険については明確に死守すると述べているのに対して、米は関税を即時撤廃はさせないとはいうものの、例外品目扱いについては言質を避けていた。それは戦略的に正しい判断だと思うので、頑張ってほしいと思う。
うーん、遅めといっても日本の交渉が1年遅延するだけで劇的にアメリカに有利になるし、アナウンス効果っつーても日本を加えてビビらせたい相手なんてもう中国しかなくて中国はどう...