兄が大学を中退し、引きこもりニートになって10年になる。
時々思い返したようにバイトに行ってすぐに辞めるので
ニートではない時もあるのだけど、まぁ概ねひきニートだった。
兄は2年浪人した後、関西の私学へ行った。
それから5年後、4年生にあがれなくなり、中退して帰ってきた。
大学も行かずに何をやっていたのかと問うと、
はっきりした答えはなかったが、友達と遊ぶのが楽しかったような印象を受けた。
兄は幼い頃から小説家に成りたかったようである。
今でもその夢はあきらめていないようで、
部屋に引きこもっては、パソコンに向かって小説っぽいものを
書いているらしい。
親戚づきあいもせず、もうすぐ40になる兄を見ていると苛々させられる。
母に兄をいつまで家に置いているつもりなんだと聞いたが、
泣いて答えは返ってこなかった。
兄妹そろって毎日、家にいたらやはり気まずい雰囲気が漂う。
やはり、兄には出て行ってもらいたい。
[++央]
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