2011-01-17

タイガーマスクよりプロボノを。

仮面の模倣者たちより、プロボノを行う人たちをもっと評価して欲しい

なにやらランドセルとかを不法に投棄するのが流行っているようなのでこのチャンスに乗じてプロボノを紹介しようと思う。

そしてこの増田エントリプロボノを知る機会になってくれたらと思って書く。きっと最も良い奉仕の行動であるから

ボランティアというと奉仕活動で困っている人や相対的に苦しい立場の人のために無償で行動すること。ってみんな理解していると思う。

ボランティアには2つの側面がある。

奉仕している人の受益

1.自分が良いことをしている事を実感する。

2.人に喜んでもらう充実感

3.体を動かした仕事をすることそのものの満足感

奉仕される側の受益

1.しにくいこと、出来ないことを助けてもらう。

2.直接的に利益を得る。

この側面が合致することが条件でボランティアは成り立っている。

どちらかが欠落してもそれはボランティアはない。

プロボノとは、自分職能を使って「直接被支援者を助けること」を言います。(語弊があったら指摘下さい)

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普通ボランティアと聞くと、困っている人のために行う雑用みたいなもの。というイメージはありませんか。

私もなんとなくそんなイメージした

・ドブさらい

ゴミひろい

草刈り

・清掃

・要介護者への支援

など、など。

ボランティア奉仕する人の満足感が大切です

本来「困っている人を助ける。」というボランティア大義名分を合理的に果たす方法を考えてみてください。

最も自分が相対的に高いスキルを持つ「仕事」をこなし、得た給与を配分することにほかなりません。

自分価値を最大化し、それを提供することです

価値の最大化の例

・大手商社に勤めるAさんは1時間あたり5000円の給与をもらっています。

・町の美化活動委員会は、先日の大雨で詰まった自然公園排水溝を掃除するボランティアを募集しています。

Aさんが半日かけて慣れない手つきで掃除を手伝うことはとても素晴らしいことです。まさにボランティアです

「1.自分が良いことをしている事を実感」し「2.人に喜んでもらう充実感」を得て、「3.体を動かした仕事をすることそのものの満足感」もあります

しかし合理的に考えたらAさんは半日休日出勤して仕事をこなし、そのお金で清掃専門業者を5倍ぐらい雇うことができます。((※大手商社給与が高く、清掃業者への報酬が安いという偏見!という批判は命題ではありませんので割愛させて下さい。))

清掃専門業者に支払う代金を1時間あたり1000円だとしましょう。

5,000円*半日(4時間)=20,000円 == 1,000円*5人*半日(4時間)

さらに、普段運動不足のAさんとそれを生業にしている清掃専門の作業者では効率も倍近く違うかもしれません。

ということは10倍もの価値損失がおきていますね。

大抵の社会人自分が相対的に最も秀でている技術能力を使って生活費(現金)を得ています。それが最も『効率が良い』からです

つまり、Aさんはボランティアなんかに参加せず、休日仕事がある!と言って金だけ出したほうが町の美化委員会にとって何倍も助かる。という事になります

でも、なにか違うと思いませんか。

ボランティアにあるべき奉仕する側の受益がないのです

それどころか、なにか良いことをしたかったはずなのに休日出勤までして金をむしり取られた気持ちです

あるいは、煩わしいからと金だけだして知らんぷりの「嫌味な金持ち」という感じさえします。

ここが募金ボランティアの違いです。

募金より提供した側の満足感が大きいのがボランティアです

つまり、「純粋奉仕される側の事」を考えたら、本来最も良い方法はお金提供する事。なんですね。

ところが、実はもっと良い方法があります。それがプロボノです

プロボノというのは「自らの職能をもって相手を直接支援する事」です

SEが孤児院のホームページを構築してあげる。

弁護士が無償で弁護すること。((※士のつく職業は実は法律的にややこしい制限もあったりします。))

大工さんが棚や机を作ってあげる

何か違う。とお考えの人もいるでしょうか。

仕事仕事であって、ボランティアはない。とか。私も初見ではそう感じました

でも、もう一度思い出して欲しいです

奉仕している人の受益

1.自分が良いことをしている事を実感する。

2.人に喜んでもらう充実感

3.体を動かした仕事をすることそのものの満足感

奉仕される側の受益

1.しにくいこと、出来ないことを助けてもらう。

2.直接的に利益を得る。

この両方の利益を最大化するのがプロボノです

職能が直接的に相手に供される。というのは仕事で稼いで現金提供するよりももっと効率的なのです

会社で業務として行う仕事とは違い「会社利益」や管理工数等として搾取される手数料のようなものも発生しません。

自分したことが「直接相手の利益」になります

ということは、それだけ相手にも「より喜んでもらえる」のです

プロボノという働き方

http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=608

http://gkmyhn.blog106.fc2.com/blog-entry-28.html

プロボノは自分仕事スキルをフルに活かしたり、普段仕事にはあまり直接結びついてない自分の得意分野を存分に発揮して生き生きと成果を出せることにあります

普段商社デスクワークをこなすAさんにとって「排水溝の掃除」は得意分野ではありません。不慣れな場所に足を運び、持ち慣れないスコップで泥をさらう作業をすることは心細いものです

まして、気心の知れた人ばかりがまわりにいるとは限りません。

でもプロボノは日ごろ仕事で培った技術や知識をフルに披露することがそのまま社会貢献につながる、という魅力があります

そして、そこで得た経験がさらに自分仕事の幅や経験や知識になっていきます

仕事を続け、両立しながら空いた時間を使って自分経験や満足感を得ることができる社会的な活動なのです

Aさんがすべきプロボノは例えば「商社で培った人脈を生かし、公園自然保護活動に積極的な近隣の団体に声かけをする」だとか「企業広報活動の一環として組織的に手伝ってくれそうな法人や団体を探す」等だと思います。

その上で自分も手があいていたらスコップを持てばよいのです。疲れていたら寝ててもいいと思います。十分貢献したですから

プロボノ最大の問題点は「職能と助けてもらう人のマッチング」にあると思います。

私の夢はそのマッチングを行う仕事をすることです

http://servicegrant.or.jp/

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