難関と評判の国家公務員試験I種(国I)を受験してみたのでそのときの体験記のようなもの。
誰だか分かる人もいるかもしれないけど黙っててね。
- 8:30から受け付けということになっていた。念のため8:00頃に会場に着いてみたが、8:30までは開かなかったので結果として無意味だった。
- 服装は普段着で問題ないし、それが多数派だった。
- 試験は一般教養と専門試験1で、どちらも4択問題。必須問題+選択問題という構成になっている。
- 一般教養の選択問題は解かなければならない問題数の関係上、どうがんばっても「知らん」という問題を解かざるを得ないと思う。そのときに「もうダメだ」と思って落ち込まず、「どうせみんな条件は同じだし、そういうものだ」と割り切って思い切ってしまうのが良さそう。全部解けることが重要なのではなく、1問でも多く正答することを目的にするべき。全問解いてしまうような猛者はいるかもしれないが、そんな稀有な人を相手に戦う意味はない。
- 専門試験1の選択問題はかなり柔軟に選べるので、ちゃんと知識があれば無理なく解けるはず。最初解くつもりがなかった問題もちらっと見ると高校レベルの知識で解けたりするので、問題は一通り眺める。ただし問題を選択する条件に注意が必要。
- この試験の間に昼休憩があるが、思ったより短い。昼食は持参すべきだった。
- 試験問題は持ち帰れるし、解答は発表されるので自己採点ができる。
- マークシートなので鉛筆がよいと思われる。込み入った計算問題に備えてシャープペンシルを机の上に出しておいたが、何も言われなかった。
二次試験(筆記)
- 集合は一次試験と同じく8:30から。前回の反省を活かし8:30ちょうどぐらいに到着。この辺が妥当だった。
- 服装は普段着で問題ないし、それが多数派だった。ちょっとヒヨってスーツで行ったが不要だった。
- さらに反省を活かし昼食も持参(コンビニで買っただけ)。
- まず性格検査が行われる。とんでもない思想の受験者を弾くためのものと思われる。結果は面接官にも伝わるらしい。この問題集は回収された。
- 似たような質問が何度か出現するが、首尾一貫した解答を心掛ける。
- 構成は総合試験と専門試験2で、どちらも記述試験。総合試験は選択の余地がなかった。専門試験2はいろいろな科目中原則2科目(建築の場合は1科目)を選択する。いずれの問題も持ち帰れる。
- マークシートの部分を除き全てシャープペンシルで挑んでいたが、何も指摘されなかった。
- この日の試験が終了した後、人物試験(面接)の日時を指定した紙を配布される。
- また、「面接までに記入し、面接の際に持参するように」と面接カードという3枚複写の用紙と採用志望カードを渡される。
- 午前中に授業→試験→大学に戻って授業というキツいスケジュールになってしまった。
- しかもスーツ
- 試験場が住宅街の中だったので、人事院の担当者が道案内に出ていてくれた。
- 集合時刻より10-20分くらい早く到着しておくべきだと思われる。
- 人事院の担当者が試験の流れを説明してくれるのでよく聞いておく。
- 受験者をいくつかのグループに分けて並列に面接が行われた。最初だったので安心(後ろの授業に間に合う)。
- 人物試験は常識のある人間として振る舞う。間違ってもミクかわいいよミクなどとは言わない。
- 試験を行ったのは見たところ人事院が2人、どこかの省庁の人事担当が1人か?態度があからさまに違う。
- 事前に面接カードを書いていくが、書いてある内容を上から下へと全て尋ねられた。
- そういう意味で、面接カードには突っ込まれても無限に返せる内容を用意していくべきと言える。
- 途中で本質的に自分では答えられなくなったので無理せず「それは分かりません」と答えたら「正直ですね」と言われた。首尾一貫性のない解答をするよりはマシだと判断。
- 「国家公務員として何がしたいか」ということは具体化が難しいがよく考えてから試験に望まないと返答に困る。具体的であることはそれほど重要視されていないかもしれないが、ある程度中身のある解答は求められている模様。
- 15分くらいで終わったが、彼らは人間を見るプロであると感じた。嘘、行き当りばったり、あいまいな解答は危険。
結果
感じたこと
- 人事院の方はみな非常に丁寧。こちらも丁寧に対応しようと思える物腰のやわらかな感じ。
- とはいえ相手はプロなので隙を見せないように細心の注意を払うべき。安心させておいてボロを出させる作戦か(違うか)。
- 受験票に貼る写真をスーツにしなかったので落とされるかと思ったが、大丈夫だった。地味な服だったからセーフだったのかもしれない。
- いずれの試験も最低ラインを越える必要があるのでそこそこ頑張らないと通らない。しかも一次試験の比重は意外とバカにならないので気を抜けない。
- 出題範囲は広いので、対策をするならかなり前から勉強しないと厳しい。
- 面接試験でかなり具体的なことをいろいろ聞かれるが、経験の少ない学部3年生が受けると返答が凄く難しいのではないかと感じた。「人間の相手をせず勉強だけしてました」という感じだとあまり良い印象は受けないと思う。
- 一方「チームを組んでみんなを引っ張りました」という感じの話は好印象だった模様。かなり好意的な反応をもらえた(とはいえ嘘はリスキー)。
- 基本的に「減点法」なので、減点を極力避けるように行動するのがよさそう。
6/27 16:18追記 ブクマコメにお返事。
落ちていた場合、これを書く気になっていたのかどうか気になる。
- どうだったんでしょう。受ける前からそれなりに自信はあったので、落ちていることは考えていませんでした。結果とは無関係に何かしら書こうとは思っていましたが、落ちていたらanondではないどこか、たとえばはてダに書いていたかもしれません。面倒くさがって書かなかったかもしれませんけどね。
誤 自己採点の結果は一般教養が36/45、専門試験1が36/40だった。
正 自己採点の結果は一般教養が33/45、専門試験1が36/40だった。
6/29 19:51追記 ブクマコメにお返事
スペックが分からんのでなんとも。
- 大学とか居住地の情報は試験の性質上あまり明かしたくないのでご勘弁を。実力についてはこの試験への対策勉強を一切していないところからお察しください。男で、留年とか浪人とかはしていません。
年間1000冊くらい読んでたら一般教養は勉強しなくても受かるよ
- 年間1000冊本を読んでいるような人は理系大学院生には相当珍しいのではないでしょうか。そういう方がいらっしゃれば一般教養に関しては余裕だとは思いますが、自分は読書嫌いなのでそういうことは一切やっていません(本は年間でせいぜい2、3冊くらいしか読みません)。自分がやっていたことで一般教養に関係しそうなことといえば新聞を読むとかネットで常時ニュースを読む、とか。それほど人並外れたことはやっていないつもりです(だから成績も突出していないわけですが)。
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