2010-06-24

社会の発展のために、各企業の小売POSデータウェブ上に開示せよ

  思いつき

  セブンイレブンなどは、膨大なPOSデータを社内に抱えており、

  「どの店で」「どんな顧客が」「何を」「何時に」「いくらで」買ったか、という

  データを抱えている。

  セブンイレブンはこれを利用して商品戦略を練っているのだが、

  思いっきり暴論だが、

  「このPOSデータを、ネット上に開示」できないか?

  セブンイレブン以外にも、ローソンファミマも、

  スーパーイオンマルエツライフも開示する。

  できれば業界で統一されたデータベースを構築し、各社がそこに

  アップロードするスタイルにすればいい。

  そうすれば、「昨日、日本全国で何が売れたか」というデータが、

  第三者でも容易に把握できるようになる。

  

  「6月23日は、赤いキツネは全国で23万食売れた」とか

  「6月23日は、東京都内ほうれん草が合計300キログラム売れた」とか、

  農家でも、東洋水産社員でも、農水省でも、東大経済学部ゼミ生でも、

  市井のヒマ人でも、容易に分析できるようにする。

  勿論、「ライバル社の情報も筒抜け」になる。

  「昨日、セブンイレブンが3億円売り上げた」というような情報

  たちどころにローソンに伝わる。

  あるいは

  「イオン赤いきつねを89円で売っていた、ダイエーは86円で売っていた」

  という情報も、たちどころに西友に伝わる。 

  「ライバル社に守秘情報をばらしたくない」という感情はわからなくもないが、

  他方で「ライバル社の情報はあの手この手で盗みたい」とも思っていて、

  そのための調査要員も抱えているはずだ。

  お互いに要員を抱え、スパイごっこを行うような「不毛」なことは、やめにしてはどうか?

  1社だけに「開示」を強要すると不公平だが、

  「みんなそろって開示」だと「恨みっこなし」である。

  なぜ、このような暴論を提案するか、と言えば、

  「リアルタイムで売上なり販売量なりが開示されると、

   それを元に経済政策なり、農業政策なりを改善できるから」である。

  経済企画庁リアルタイムで小売動向を把握でき、経済政策に結び付けられる。

  あるいは農水省は、主要農産物価格・販売量をリアルタイムウォッチすることで、

  機動的に生産指導ができるし、そもそも「膨大な農業統計要員が不要になる」。

  

  ドラッグストアにもこの小売DB(データベース)に参加してもらえれば、

  「風邪薬の売れ行き」でもって、大まかな風邪トレンド厚生労働省は把握できる。

  運輸業JR東日本なりNEXCO)も参加は可能

  (SUICAデータETCデータアップロード)であり、

  そうなると運輸量の推移を国土交通省リアルタイムで把握可能になり、

  「1,000円高速による、運輸量への影響・小売業への影響・外食業へ影響」

  なども簡単に分析できる。

  (外食業にも小売DBに入ってもらう)

  ということで、「各社が秘中の秘としている顧客動向DBを、世間一般に開示する」

  ことは、「社会的には大きなプラス」なのである。

  ただ黙っていても参加する企業は出てこないから、

  「DBに参加する企業には税制優遇」とでもすればいいのか?

  多少税金を割り引いてあげても、それを上回る社会的ベネフィットが生じるはずである。

  あと、このDBで申告された数値は、自動的に「オーソライズされた数値」と

  解釈できるようにしてあげられれば、導入する企業にもメリットが出る。

  「DBに載っている売上高については、帳簿の作成不要、会計監査不要」とでもすれば、

  企業会計事務が合理化できる(監査法人とのやり取り手間が削減できる)

  あるいは、DBに載せていれば、それでもって消費税関係書類の提出とみなす、とすれば、

  消費税納税用の添付書類作成手間が減る。

  これこそ「e納税」の最たる姿である。 

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん