2024-04-13

数理談話

日時: 2024年4月12日(金) 16:00-17:00

会場: ハイブリッド号室(大学院理科学研究科 大講義室+zoom

演者

斎藤 秀司 氏(東京大学大学院理科学研究科)

講演題目

フェルマーの最終定理

© 2024 東京大学大学院理科学研究科 ビデオアーカイブプロジェクト

  講演題目

    フェルマーの最終定理は、 x^p+y^p=z^pには解がないという定理として確立したもので、不定方程式素数という一見無関係ものの間を統一する定理である

  しかし、不定方程式に対する解の不存在性は、無限降下法の他に、まどろっこしい方法しか知られておらず、初等数学界では、どのようにしたらいいのかが知られていない。クンマーのイデアル理論は、z^p-y^pを因数分解して迫る理論であるしかし、それによっても、全部を解くことは出来なかった。1つの考え方として、国際数学オリンピックの問題作成者、解答作成者たちに解答を求めるという方法もあるが、

  東京大学を含む学会では、そのアプローチを試みた者は誰もいない。そこでこの講義では、高校生向けに、なぜこの問題が解けないのかの様々な理由を紹介することとしたい。

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