四六時中、無償かつ年中無休で働いているのに称賛されることもなければ労われることもない。
いつだってお前らのお供になってやっているのに、それでも感謝の一言もないじゃないか。
それに俺のことを何だと思ってる?
相手を傷つけるようなことに平気で使ってさ。それじゃあ俺が悪みたいじゃないか。
でもね。わかってるんだ。
お前が本当はそう言う奴じゃないってことは。
憶えてるんだよ。昔、初めて俺と会って、俺のことを初めて使ってくれた時のことを。
お前はまだ幼くてさ、不器用に俺を使って、でもその顔は笑ってた。
俺を使って色々なことを伝えようとしていた。その時の純粋な気持ちは…はっきりいえば嬉しかった。
けど、たまには昔のことを思い出してもいいんじゃないか?
あと俺へのリスペクトを忘れるなよ?
おっと、また呼ばれたみたいだ。誰かが俺を使いたいらしい。
じゃあ、また。ほどほどに元気でやれよ。
会いたくなったらいつでも会いに来い。
じゃあ…元気でな。風邪ひくなよ。