2020-09-17

猫の赤ちゃん動画を観た。

最初は夫と子供達が夢中になっていたのを、私は聞き流していただけだったんだけど。

猫の赤ちゃんは生後まもなく捨てられたらしかった。にゃあにゃあというよりは、ビャン!ビャン!と激しく鳴いていた。その音声だけを聴いていたら頭が痛くなるほど不快で耳を塞いでのたうち回りたいほどだった。私は猫が大好きで、実家では猫が何匹も飼われ、私自身も生れたての捨て猫の世話をしたことがあるのに、一体どうしてこんなに赤ちゃん猫の声が気に障るようになってしまったのだろう?

とうとう我慢出来なくなり、私は普段なら絶対言わないことを夫に言った。

「その動画、私にも見せて」

見せてもらった。ビャンビャン鳴いていた赤ちゃん猫は動画主によって手厚くお世話をされていた。お尻を拭いてもらって、手の中で温められると、ビャンビャンが止まる。そして哺乳瓶でミルクを与えられている。一生懸命ミルクを飲む姿はかわいいちょうかわいい!そして飲み疲れて寝てしまったときの顔もかわいい!ちょうかわいい

これよ!と思った。あのビャンビャンする鳴き声に何であんなにイライラしたのかって、可哀想子猫ちゃんの声はすれども姿は見えずという状況にイライラしていたわけだ。私はお世話をしたかったのだ。お腹を空かせた子猫ちゃんのお世話を。我が子達が赤ちゃんの頃もそうだった。赤ちゃんの声を聴くイライラカムカしてきて、イライラカムカする割には赤ちゃんに腹が立つという訳でもなく、赤ちゃんを抱き上げておむつを替えておっぱいを与えた。

高校生の頃、友達から生れたての捨て猫押し付けられた時には、そんな風に子猫の鳴き声にイライラカムカはしなかったけど、可哀想だと思ってせっせとお世話をした。大人になって、子供が生まれたら、子供の声にイライラカムカしながら子供一生懸命世話した。やっぱり可愛かった。

今の私には、猫の赤ちゃんも私の可愛い赤ちゃんみたいに感じられるっていうことだろう。

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