2020-08-16

anond:20200816164908

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育児ノイローゼは、1970年代に広く使われるようになった。1970年代子殺し母子心中問題にされ、その原因として、しばしば育児ノイローゼが挙げられた。たとえば、1971(昭和46)年版『厚生白書』は、次のように書いている。

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児童の養育について自信の持てない両親もふえている。一部の母親は、育児ノイローゼがこうじて心中に走る場合すらある。児童私物視して、親の手で殺したり心中をはかつた事件で、児童生命が断たれた事例は、昭和45年1月昭和46年4月までの期間に72件、1か月平均4.5件生じたとされている(全国養護施設協議会調べ)が、なかでも母親育児ノイローゼは原因中に大きな比重を占めている。児童問題は親の問題と言われるが、現在の家庭環境における問題点は問題児ならぬ問題親がふえている状況にあると言つても過言ではあるまい。

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 また、1979(昭和54)年版『厚生白書』は、核家族場合、「特に重要相談相手たる姑の活用ほとんど行われておらず、夫と相談する度合が高くなっている」「このような場合、未経験母親ほど育児についての不安高まることが容易に想像され、これが高じれば、例えば育児ノイローゼといった不幸な現象を引き起こす要因ともなりやすい」と述べている。

 このように、1970年代には、育児に自信のない母親不安を持つ母親問題にされ、それが高じると育児ノイローゼになると捉えられていた。


ぐぐったら即出てきたが

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