オナニーを覚えた中学2年生の春。僕はクラスメイトの女子全員をおかずにし、さてどうしようかと考えていた。
ゴールデンウィーク初日。母が家の掃除をしているとレコードが出てきた。父と母はそれを売ることにしたらしくリビングに置いていた。
僕はその中からなんとなく1枚を手に取り恋に落ちた。
木の実ナナだ。
ギッチラ舟歌という7インチで、若かりし木の実ナナがジャケットだった。
僕はそれに恋をしてしまい、その7インチをこっそり部屋に持ち帰り抜きに抜いた。
しかし射精した後はどうしようもない現実がやってきて、僕は泣きながら過去に向かって射精した。
ある日の世界の車窓からでスイスの登山鉄道が紹介されていたので、僕は木の実ナナをそこに連れていき抜いた。
でもその日の夢に木の実ナナが出て来て、「もうこれ以上はやめてほしい」と泣かれてしまった。
僕が何も言えないでいると木の実ナナは登山鉄道に乗ってマッターホルンに消えていった。
目覚めると僕は泣いていて、夢精していた。
あの日僕は木の実ナナのジャケットを古道具屋に売り飛ばし、何かとんでもない大犯罪を犯したような気持ちになり、しばらく暗い気持ちで過ごした。
先日嫁に「大失恋したことある?」と聞かれた時このことを思い出したが、さすがに打ち明けることはできなかったので適当ににごした。
木の実ナナ「こいつは正に大迷惑」
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