昔から、『親友』という言葉がむずがゆくて仕方なかった。
恋愛感情の多寡は実感として理解できる。
付き合いたてほやほやあつあつの恋人は『大好き!』だし、
フられたてならマイナスに振り切った『大嫌い』だ。
けれど、自分にとって友人というものは、会う頻度や遊ぶ内容にかかわらず友人だ。
ライブに行き、お酒を呑み、はしゃぐのが楽しい友人も居れば、
静かなカフェで僅かに言葉を交わす程度が心地いい友人も居る。
みんな私にとって大事で、かけがえのない、大切な友人だが、
誰かに『親友』と言ってしまうと、その人と、他の人に埋められない溝が出来る気がする。
それでも、『あなたが特別だ』『親友だ』と友人から言葉をもらうことがあって、
そのときになんて返答すればいいのかわからなくなる。
涼しい顔をして『自分もだよ』と言えばいいのか。
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