2016-10-17

自分利き手が左

別にそれで傷つくようなことは人生ではなかった

単なる遺伝的な得手不得手を倫理に絡めて責められたり差別されたりという経験はしたことがない

親は理解があったし

多くの同級生・友人たちも珍しがることはあっても蔑むことはなかった

これは別に自分に限ったことではなく、時代としてそういうもんなんだと思う

からまあ、全く気にもとめずに大人になり、そんなある日

同期の友人が言った

「箸は右手なんだ、ご両親に感謝しなくちゃね」

しかそんなニュアンスだった

どういうことかよく分からなくて、その後いろいろ読みかじるうちに理解はできた

左手で箸を持つということは、食事作法さえまともにしつけなかった、という意味になるらしい

利き手について自分人生で一番ショックを受けたのは、優しい友人が言ったその言葉だった

親には感謝している

利き手を許容しつつも、箸を右で持たせてくれたことに

きっと私の人生は左で箸を持つよりずいぶん生きやすかったに違いない

けどまあ、矯正された記憶もあまりないので

右で教えたら案外右で使った、と、ただそれだけなのかもしれない

そして同期の友人にも感謝している

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