2010-10-19

直系卑属不在時の兄弟法定相続撤廃」で、国の借金の大半は帳消しにできる

http://www.mof.go.jp/zaisei/con_03.html

によれば、国の借金は533兆円あるらしい。

かつ、社会保障への財源が不足する見込みだ、として消費税増税する・しないで

騒いでいる。

しかし、自分に言わせれば、この程度の借金は、

制度一ついじれば、カンタンに帳消しにできる。

俗に、「日本人金融資産は1,400兆円ある」と言われている。

http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/exphikaku.htm

では、高齢者がその大半を有すると言われている金融資産

相続時の行方」はどうなるのか?

俗に言う「標準世帯」(=夫婦子供がいる)の場合

①まず主人が85歳くらいで死亡し、

 主人名義の金融資産の半分を奥さんが相続し、

 残りを子供相続し、

②次に奥さんが亡くなって、(主人から奥さんが引き継いだ分も含めて)

 子供相続する、という順番になる。

しかし、ここで言う「標準世帯」というのが、徐々に減少している。

「生涯未婚率」(50歳時点における婚姻の有無)は

http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/mariage/12.html

によれば「男性15.96%、女性7.25%」とされている。

ということで、計算を簡便にするために「男女平均で10%」ということにしよう。

一方、「結婚していても子供を作らない、又は出来ない」という夫婦の割合もそれなりにあって、

「10組に1組は子供が作りたくても出来ない」らしい。

意図的に子作りを避けている夫婦存在するのだが、安全サイドの数字として

夫婦のうち10%は子供がいない」とする。

となると、「生涯未婚率10%+子供いない夫婦率10%=20%」は

直系卑属がいない」という計算になる。

では「非標準世帯の、直系卑属がいない人の相続」は?

子供いない夫婦場合

①まず主人が85歳くらいで死亡し、

 主人名義の金融資産の大半を奥さんが相続し、

 残りを主人の兄弟相続し、

②次に奥さんが亡くなって、(主人から奥さんが引き継いだ分も含めて)

 奥さんの兄弟相続する、という順番になる。

単身者場合

金融資産の全てを兄弟相続する

ということになるのだが、

この兄弟相続という制度は、本当に必要か?

兄弟は既に、「自分で一財産築いている」ので、単身者(又は子無し夫婦)の

財産は一種の「あぶく銭」であり、「相続しなければいけない必然性は薄い」

なので、相続手続きを後回し後回しにするケースも少なくない。

中には、高齢者でもある兄弟自体が認知症に罹っていて、

相続手続き自体が滞っているケースも少なくない。

仮に兄弟に対して法定相続権を認めずに、国庫帰属とすると、

どれだけの財産国庫帰属するのか?

単純計算だが、

「1,400兆円×20%=280兆円」が国庫帰属する計算になる。

国の借金の、半分以上だ。

中には

単身者金融資産は、全高齢者平均より少ないんじゃないか?」という反論もあるだろう。

しかし、ここで計算したのは「金融資産」だけであり、不動産資産は含んでいない。

不動産資産現金化も含めて計算すれば、280兆円を大幅に上回る金額が

国庫帰属するのでは、と類推できる。

「533兆円にはまだまだ足りない」

社会保障費までも賄えない」という声も聞こえてきそうだ。

しかし、「現時点では直系卑属存在している標準世帯」であっても、

「その30年後、その子供相続が発生した場合、やはり20%は直系卑属なしになる」のである。

要は「30年で280兆円」が回収でき、

「その後の30年で、(1,400兆円-280兆円)×20%=224兆円が回収できる」のである。

つまり、人口縮小が続くのであれば、直系卑属なしの相続から国庫帰属させることで、

国民金融資産の大半は「回収できる」のである。

ネックは、

「あぶく銭狙いの兄弟反対運動を、政治家がシャットアウトして制度化できるかどうか?」

という政治家のヤル気だけである。

  • 直系卑属が居ない場合大抵兄弟や甥姪が介護をやる訳だが、それで相続ゼロじゃ割に合わないだろ。 そもそも遺言さえあれば赤の他人にでも自由に相続させられるわけで、 財産があるの...

  • 現在の貨幣経済金融システムを続ける限り国の借金なんか帳消しにする必要もないどころかするべきでもないんだが、「国の借金を返せ」という人は貨幣も預金も借金であることを理解...

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