はてなキーワード: 深い闇とは
http://anond.hatelabo.jp/20080914020912
大変だったんだね。わけのわからない人間関係は心をすり減らすよね。お疲れ様。
でも、夢を諦めないといけないかというと、そんなことないんじゃないかなあ?
漫画に詳しくないので萌えとか腐女子の世界はよくわからないけど、漫画って別に絵がうまいとかキャラクターが魅力的とかそれだけじゃないでしょ。どんなに美形で魅力的なキャラクターが出てこようと、そのキャラクターがただラーメン食ってるだけじゃ漫画にならない。
やっぱり一番大事なのはストーリーだよね。キャラクター同士が環境と絡み合って、大きな流れを生み出していく。手塚治虫とかの絵は今の漫画家よりずっとシンプルだけど、手塚漫画が今の漫画より面白くないかというと全然そんなことはない。あと、4コマ作家なんてのは「その他大勢」の人間を描いたりしてるわけだけど、そういう特徴のないキャラクターからギャグを作れたりするわけだよね。
つまり、萌え要素だけでは漫画は作れないし、逆に萌え要素以外の部分が漫画では不可欠なんじゃないの?
で、そういう観点であなたの人生を振り返ってみると、人間同士の絡み合った複雑な状況では辛い目に遭うってことがわかったわけじゃない。
それを原動力にしてみたら?
たとえばの話だけど、人間関係の中で自分を押しつぶされたりして、何年もそれを引きずるなんて思いは、わからない人にはわからないけど、苦しい人はいつも苦しんでいる問題だよ。そういう思いで苦しんでいる人の心に訴えかけるような作品ってのは、実際にそういう思いを味わったことのある人でないとなかなか描けないんじゃないかな。
それに、少なくとも、それについて言いたくてたまらないことがあったからあなたは増田に書いたわけでしょ、文章で。それを漫画で描けないかなあ?やっぱり、描きたいことを描かないとなかなか面白い作品はできないと思うんだよね。
身を削るようなものだとは思うよ。でもね、やっぱり、何らかの分野で自分だけのものを作り上げてる人の多くは、良くも悪くも自分の身を削りながら書いてるよ。深い闇に下りていって、そこから何かをつかみ取って帰ってこようという気魄に満ちていたり、偏執的なまでに一つのアイディアを追いかけ続けたりね。そういう人の作品は、多少絵や文章が下手でも伝わるものってのがあるものだよ。
そして、あなたにだってそのような、身を削ってでも語りたいことがあるわけじゃない?
その先、どうすべきかについては所詮他人だからわからない。自分の道は自分で見つけるしかないよ。おそらく、決して楽しい道ではないはずだし、漫画家なんか目指さなければよかったというような苦しい目にも何度も遭うはず。それを幾度となく乗り越えて、はじめて人に訴えかけるような作品ができるだろう。
でも、漫画家を目指すんなら、越えなきゃいけない道だと思うし、そのきっかけみたいなものもあるんじゃない?
この先、どうする?乗りかかった船で茨の道に乗り込むのもいい、全力で逃げ出すもいい。
リビングにファッション誌PSが置いてあった。どうやら妹が読んでいる雑誌のようだ。
手にとってパラパラっと読んでいたら、「初めての夜」STORYというのが目に留まった。
どんな初々しいことが書いてあるんだろ?とワクテカしながら読んでいたら、
初めてなのにイッた、同時に達した、「触って・・・」と懇願、着物プレイ、学校で、と、
中でも最高なのがコレ。
話を要約すると、
A子の通う学校は必ず部活に入らねばならず、帰宅部希望は実質休部状態の天文学部に入るのが常だそう。
その年の入部はA子とB男だけで、天文台で星を眺めているうちに、気がついたらちちくりあっており、
学校で制服を着たままするという背徳感にゾクゾクし、初めてというのを忘れ感じまくっていたんだとか。
帰宅部希望が2人とかありえねー、とか思いつつも、「その後の2人」がもっと面白い。
以下、全文、そのまま抜粋。
卒業と同時に音信不通に。「彼とは天文台じゃないと感じないのかも」と自己分析。
彼とは天文台じゃないと感じないってなんやねん!
4月末の夕暮れ時の星は美しい、と青春を感じたちょっとした美談だったのに!
天文台、星、入部は2人だけ、という乙女チックなロマンティックワード満載だったのに!
それなのに、
オチは、ただのお猿な2人かよ!
そんな2人にこの歌を捧げよう。
午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった(実際は、午後2時過ぎくらい?)
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい(雨が降らなくてよかったね)
二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た(授業おつかれっす)
始めようか天体観測 ほうき星を探して(新ジャンル:天体観測プレイ)
深い闇に飲まれないように 精一杯だった(夜になって校門が閉まる前に、学校出ないとね)
君の震える手を 握ろうとした あの日は(ヤリすぎ!若いっていいネ☆)
見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ(モノ、アレ、ナニ。表現いろいろ)
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ(そりゃ声は出るよねぇ)
明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった(明日を教師に変換すると)
「イマ」というほうき星 君と二人追いかけていた(「イク」というほうき星を追いかけていた二人)
彼女は狂人のごとく毎日過ごしていた。眠る時間は一時間に満たない日々が続いた。トイレにいっては吐き、食べ過ぎては下し、水を飲んでは吐き、薬を飲みすぎてふらふらになり、恋人にもう嫌だもう嫌だ!と叫び、気付いたら髪の毛を抜く癖があって、頭皮にはいくつもかさぶたができていた。それでも本人は正常だと信じ込んでいた。正常であると確信していた。旗から見ればどう考えてもくるっているようにしか見えなかったであろうが、本人はそう信じ込んでいた。丈夫だったせいか熱が40度を越えても、一週間何も食べれなくても貧血でふらふらしていても、それでも仕事はできていた。日常が送れてしまっていた。強い人だった。いや、弱い人だと言い換えたほうがいいかもしれない。彼女は自分が「正常である」という確信にしがみつき、そこから離れられなかった。怖くて毎日がたがたと震えていた。「正常である」という確信が崩れ去ることが怖くて、毎日毎日狂人のように努力をして日常を作り上げていた。完璧な日常を。
表立ってはにこやかで優秀でそつなくなんでもこなしているようで、しかしそれなりに愛嬌があり少し間が抜けている部分もあり、アドリブが効いてさらりと面白いことをいって見せることができた。それでもその裏側で起こっているのは目を背けたくなるような「正常」だった。彼女はそれを奪われることを何よりも恐れていた。「正常」は「絶望」に等しかった。絶望が彼女を駆り立てていた。絶望が彼女を救い上げていた。ぎりぎりのところで。絶望は彼女を引き止める最後の糸だった。細い、今にも切れてしまいそうな。
絶望は時に、人をさらに深い闇に落ちるのをとどまらせる。人は簡単にその状態にいる人間を狂っているという。だがしかし、さらに深い闇を覗き続けていた彼女からすれば、絶望ですら優しい救いの光であっただろう。そこからさらに深いところへ落ちていく恐怖はわかるまい。その闇を覗き込んだことのない人間には。その瞳に映っている陰を見たことのない人間には。光の差し込まない、陰にこもる瞳を覗き込めば、深い闇はそう遠いところにあるわけではないことを知るから。