はてなキーワード: ハテナ系とは
「少数の為のテクスト」って多数にとっては電波でしかないんじゃないの?
ある文章がどちらに入るかは、自分が小数派・多数派どちらに入るかでしかないんじゃないの?
ネット上がテクストの筆者と少数派と多数派に明確に三分割できるのであれば、どっちもそのとおりです。
しかし、ネット上には少数派にも多数派にも属していない第四の傍観者が存在します。
たとえば彼らが多数派か少数派のどちらかに与しようとする場合に、「文章力のない電波が多数に諭されている状態」と「少数の為のテクストがネットイナゴに食いつかれて炎上している状態」の区別はその判断材料となるわけです。
別に、どっちにも与しないし、そもそもネットに興味ないし、ってんならそれでいいですが、ネット上でなくてもそういう区別に基づいた判断を迫られるケースはいくらでもあるとは思います。
以下はぼくがたまたま見たネット上の騒動ですが、そういうこと考えるいい例になるかと思います。暇があったら読んでくらはい。
ぼくが最初に見た記事はこれです。
ARTIFACT@ハテナ系 - 罵倒を芸風とかキャラクターだとして容認する場こそが問題
どうやらid:Marco11という人が色々なところで罵倒を繰り返しているのを見るに見かねたid:kanoseという人が、「問題は罵倒そのものではなく罵倒を許容する場である」と言っているようです。
これが発端となり、Marco11さんは袋叩きのような状態になります(面倒なのでここではフォローしません。ブクマコメやトラバやリンクなどを参照のこと)。
これはkanoseさんたちの多数派からすれば「電波を多数が諭している状態」と言えます。――【1】
しかし、そんななかでぼくが一理あると思ったのが、Marco11さん自身の応答と、id:yuki_19762さんによるブクマコメです。引用します。
知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - 芸風とかキャラクターとして認めてくれなんて頼んだ覚えはない
あと、罵倒とかようするに誰かに対する礼儀の問題でしょ?
それは当事者間の問題でしょ。第三者が口を挟む問題ではない。俺は友達のことを尊敬の念を込めて「キティガイ」と言うことがあるけど、当人が嬉しそうなら何の問題もない。そこにカノセくんがでてきて、しかも全然関係ない俺の知人に「どう思う?」なんて尋ねるのはどうかと思う。それは罵倒された被害者の感情に配慮した行動じゃなくて、あなたのモラル、倫理観の表明だよね。表明というか突付けだよね。
(中略)
ひとつ効きたいのは、カノセくんは、どういう立場の人間として、関係のない俺と人との対話での言葉遣いについて意見しているの?村長として?w
はてなブックマーク - ARTIFACT@ハテナ系 - 罵倒を芸風とかキャラクターだとして容認する場こそが問題
[暴力]他人の問題に無遠慮に無神経に首突っ込むのも立派な暴力だと思いますけどね。無責任で無礼で悪質な暴力。罵倒なら対相手で話しが済むのに、罵倒とその容認?を問題視する人間が他の暴力は容認ですか。
こうなると、これはMarco11さんからすれば、「少数の為のテクストがネットイナゴに食いつかれて炎上している状態」と言えます。――【2】
傍観者であるぼくは盲目的に多数派に回ってしまうことによって「第三者の暴力」というものに加担することの怖さを考えたりしました。そうならないためにも、【1】と【2】の区別は大事だなーと思っているしだいです。
ARTIFACT@ハテナ系 - 罵倒表現の問題ではなく、罵倒、時には脅迫的言動を駆使する相手と対話できるか?というのが問題
Marco11 『そのストーカーは俺じゃないよきっと
俺コメントほとんどしてないし、消されたコメントも見たし、俺がコメントしてない時にコメントのこと本人が書いてたしね。
っていうかカノセくん、本人に聞いて、stalkerってのが俺のことじゃなかったら、訴訟起こすからね。これは看過できないから3次元化するよ。ストーカー呼ばわりされたら、もう議論でなく事実確認と法的措置しかないよ。冗談でもハッタリでもメダカ師匠でも芸でもないからね。』
kanose 『ログがなく、ストーカー呼ばわりされたかどうかは確認できていないので、Marco11さんがやったと確信を持って言っている訳ではありません。もし間違いでしたら、もちろん訂正し、謝罪させていただきます。id:chimadcさんご本人に確認してみようとしたのですが連絡手段がなかったので。Marco11さんはid:chimadcさんとの連絡手段があるのですか?』
Marco11 『とりあえず、弁護士と相談してから回答しますね。』
Marco11 『謝罪はもちろんしてもらいますが、法廷で事実無根とのお墨付きをもらうことの方が重要なので。』
kanose 『はてなポイント送信がブックマークからできないのでてっきりできないと勘違いしてました。Myはてなから先ほどid:chimadcさんにメッセージを送ったことをとりあえず報告』
cyberbob:-) 『しかしよくこんな細かいネタ追えるよね。ネット村の出来事として一般化していくつもりなんだろうか。
マルコ嬉々としてるぜ。』
Marco11 『いや、嬉々通り越して引いてる。訴訟とかめんどくさいよもう勘弁して欲しい。でもこれは訴えないと俺個人の問題じゃないもん、家族つーか一族が看過させてくんないよ。うざいよーまじで』
Midas 『呼ばれたようなのでやってまいりました。
わたしがストーカーとはマルコくんだと判断した理由
1)chimadcさんのブログには名指しはされておりません
2)しかしながら次のようなエントリが
3)「ストーカーさん、邪魔。対処方法。あまりに酷いコメントは消し(て)ます。愚かで実害のないものは残します」
4)過去数ヵ月を見直したところ、マルコくんの発言に対するchimadcさんのレスが全て消え、発言が所謂「さらし」状態になってた
5)数年ヲチしてきた限りではchimadcさんはシカト(ノーレス)はしてもそこまではなかった
6)コメの量も、もともと多くない
(携帯からなんで続きます)』
Marco11 『だから、愚かで実害がなかったんだろ俺のコメントはw
こういう匿名さんの見解を後ろ盾に、よく人をストーカー呼ばわりなんてしますよね。びっくりする。なんで?って感じ。悲しい。そしてめんどくさい。』
Marco11 『カノセくんこのmidasさんのアクセス記録取っといてね。言うまでもありませんが。』
8)マルコくんに「面白いブログあるよ」とお伝えしたのはこの私です
9)これが数ヵ月前。マルコくんはいつもの調子で絡んでました
10)私の知る限りchimadCさんとこにこの期間複数回コメをよせたのはマルコくんぐらい
11)エントリから察するにストーカーは名指しこそされてないが、その人のコメは消されてもいるが一部は残ってるはずと考えました
12)更にしばらくは表示されてたマルコくんが飛ばしたトラバが全部消えてるのを確認
質問があれば聞いて下さい。マルコくんは一時間五千円払って弁護士に相談するくらいなら献金した方がいいよ』
Marco11 『トラバが消えてた記事の一例
http://marcon.g.hatena.ne.jp/Marco11/20070523/1179923329』
Marco11 『そんな、飛び込みで知らない法律事務所に相談するわけじゃないですよ。お金のことは心配ご無用』
ohnosakiko 『>大野さんの記事にあった「ネット上の暴力」とは「罵倒表現」ではなく、「脅迫的言動」と理解すべきだろう。
その通りです。それを含んで書いたつもりでしたが、わかりにくかったと思います。短い関連エントリあげました。
http://www.absoluteweb.jp/ohno/?date=20070613』
Midas 『>マルコくんへ
(続く)と書いてあるんだから、まずは最後まで読んでね
「こりゃ迷惑だなぁ」と感じるコメに対する手段としては
A)スルー
B)直接「ウザい」と告る
C)消す
の3種類が一般的かと思われます。私でもすぐに思いつくぐらい。
この内のどれかをもってchimadcさんが対処しようと考えたのなら、わざわざエントリで上げないと思いますよ。
「最も効果的な方法はないか?」とお考えになった結果があれなのだ。
なに言われてるかわかるよね?
きみはひとさまの親切や愛情を踏みにじってんだよ』
私自身なにが起こったかと全てのことは認識してなかったので、いやーまさかこれほどとは…。私からすると、今回のは「罵倒」ではないと考えます;
今回、エントリーで取り上げるケースとしては適当でないのに参考URLに出してしまって、加野瀬さんや大野さんを混乱させてしまったかもしれません。ご迷惑おかけしてしまって申し訳ありませんでした。』
Midas 『>マルコくん
「心配御無用」との話だが、そういうとこにもきみのデリカシーのなさ、社会性の欠落、他人を平気で利用する様が現れてると思うよ。
時間五千円てのは(確か)弁護士の公定歩合、最低保証規準額、経費すれすれみたいなもんだ。
これを安く済ませようとするなら、それが親御さんであってもその人に負担をかけ、損失を与えることになるんだよ。
たとえどんな理由があろうとも道義的に、してはいけないことなんだ。
きみは余裕を見せようとして自分の考えの浅さ、思いやりのなさをさらけ出してるんだよ。』
Marco11 『???www
Midasさん、ニホンゴデOKですよ
心配ご無用というのは、弁護士費用を支払うくらいのお金はありますよということですよ。別に値切って安くするから大丈夫だということではないですよ。それに僕が相談する弁護士の方も、そこまで経済的に困窮している方ではないですから心配ご無用ですよ。いまどきめずらしく人権意識の高いお方とお見受けしますが、何故あなたのような方が匿名の卑怯者としてしかものが言えないのかがとても不思議です。あなたははてなのアカウントを持っていそうなのにね。』
非常に常識的な事ですが、世の中に批判を免れるような価値観というのは一切存在しません。例えば「職業に貴賎はない」というテーゼすら批判される余地のあるものです。
批判されるべきではない価値観などは存在せず、常に批判にさらされ磨かれるからこそ、そういう価値観が普遍化もするし説得力を増すものと私は考えております。
インターネット上で議論していて気になるのは、一部の批判を認めてしまうと、全てが否定されてしまったように思う人がいること、あるいは一部分で論破できたからといって、相手の全てを論破し得たなどと勘違いしている人がいることです。
自分の側に論理的におかしなところを認め、その上でこれとこれについては認めるべきだと主張すれば、うまくいけば批判する側を味方につけることができます。自分の側に論理的におかしなところがあることに目をつぶり続ける限り批判は免れないのであって、そこを最終的につけ込まれれば、せっかく正しいところが多分に含まれていたとしても、その無責任さ故に全体を否定されてしまうことになりかねません。
事実そういう流れになってしまった。
yukiさんが被差別者の権利を主張する上でまずいなあと思っていたのは自虐癖です。簡単な例を示します。
yukiさんは簡単に「女は全て売春婦」などと口にしてしまう。ここで使われている"売春婦"と言う言葉は明らかに蔑む対象としての意味を含んだ言葉です。黒人差別、部落差別と一線をひかなければならないと言った理由はここです。
まず「女は全て売春婦」という言葉は取り下げるべきです。それから"売春婦"と言う言葉は差別的な文脈で使われるべきではないと表明すればいい。
そして、
「自分は売春婦であったことを恥ずかしいこととは思っていません」
と表明してはじめて、黒人差別、部落差別と同等の基準で発言することが可能になります。
あるいは、
「人はいかなる理由であれ差別されてはいけない」
という文脈で用いるのなら、自らをことさら「売春婦」と強調する必要などどこにもないでしょう。
意地悪な質問だとわかっているのに、あえてそれをぶつけてきたうえ、差別的だと怒れば被害妄想が強いと嘲笑う。自由に発言している、発言を制限されていないから差別ではないと屁理屈。ぺんぺん、これでわたしが黙ったら、あなたはきっと言うのでしょう。論破されて黙ったのであって、差別ではないと。
仮に論破されたとしてはそれは一部分であり「人はいかなる理由であれ差別されてはいけない」というテーゼまで否定はされないでしょう。但し、時として自分の非は一切認めないという頑固さを徹底的につけ込まれると言うことは、覚えておいてもらいたいものです。無駄なプライドが仇になっている好例ですね。
ちなみに言及するのならちゃんと引用元を明示しましょう。
*minx* [macska dot org in exile] - 売春者への蔑視発言をめぐる議論(3)
あとインターネット歴も長いのですからblockquoteの使い方ぐらい覚えてください。引用と主張の区別がわかりにくいと言われても文句はいえませんよ。相手に理解して欲しいのならそれぐらいの努力はしてもらいたいものです。
kanoseのひとのエントリ@ハテナ系なんて、内容がタイトルだけだったりする。それでも十分なんだ。
はてなブックマークは100字制限だけど、これって単発のアイデアを語るには十分な量だ。いや、ハイレベルな文章力や要約力があることが前提条件になってしまうのは残念なことだけど。
ひとつのアイデアを書き付けるという点で、一部ユーザのはてなブックマークコメントと、大抵のblogエントリーは、同程度の内容量だ。違いは冗長さ;言い換えると読み手が理解するに要する読み取り能力の違い、くらいのもの。
出版される本になると、さすがに違ってくる。複数のアイデアや引用された意見などが有機的に結びついている。一部の優秀なブロガーが腰を据えて書いたエントリもこれに近い。
ただ、パンピークラスの人間が書くエントリ(それこそ、この匿名ダイアリーに象徴されるかもしれない)は、2ちゃんねるのひとつのレスと同程度の価値しかなかったりする。
俺ははてなブックマークのお気に入りを読むのが好きなのは、情報の密度が高いからだ。単純に引用してるだけだったり、一言の感想を書き付けているだけのコメントは、当然ながらエンターテインメント性を持たないし、面白みはない。blogのエントリーにして長々書いてしまえるようなネタを惜しげもなく盛り込んでいたり、冗長な文章のエッセンスを100文字でおおよそ要約しきってしまっているようなはてブコメントを、毎日何十も発信していっている人たち。こういう人に俺もなりたいと思う。俺はあんまりメジャーじゃない人たちをお気に入ってしまってるからあんまり具体名を挙げられないが(ググったら俺が誰だかバレてしまう)、あえて挙げるとすれば、やっぱりlsty氏のコメントは小粒でピリリと辛い。