人生が怒りに満たされているのはそれほど悪いことでもない。
それは破滅に繋がる危険な状態ではあるけれど、少なくともある種の活気に満ちている。
人生から怒りが消えていくと悲しみが忍び寄ってくるように感じる。
人は長生きすれば長生きするほど最後はそういった悲しみの中に沈んでいくのかもしれない。
出来るのなら喜びに満ちて死んでいくのが理想なのだろうが、それを求めすぎるあまり持ってもいない喜びを持っているかのように振る舞うのは正しくない。
だから人生が怒りに満ちているのはそれほど悪くことではない。
少なくとも心の中が騒々しさで満たされて悲しみに気を配る余裕は生まれないからだ。
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