2023-09-05

「犬も猫も同じ」と言われて、どういう状況を想定するのが正しいのだろうか。

動物が好きで、特に犬が好きだけど、猫も好き。犬も猫も同じ」と言うなら、「確かに同じだ」と思うかもしれない。

一方、キャットフードを犬に食べさせて「犬も猫も同じ」と言っていたら、犬の健康問題があるし、虐待にもなりうる。

一般に、「AもBも同じ」という言葉には、そういう恣意性が必ず残る。


「犬と猫は違う」と言われて、どういう状況を想定するのが正しいのだろうか。

キャットフードを犬に食べさせてはいけない」と説教する時に言う、「犬と猫は違う」という言葉は、慈愛のこもった意味を持つだろう。

一方、「犬は人間相棒だけど、猫は害獣だ。猫はいくらでも虐待していい」と言い放つ人間の言う「犬と猫は違う」という言葉は、決して許してはならない差別言葉だ。

一般に、「AとBは違う」という言葉には、そういう恣意性が必ず残る。


「AもBも同じ」とか、「AとBは違う」とかい言葉を使う時は、そうした難しさに気をつけて使って欲しい。

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