2023-08-01

損害額を増やせば損害額が減る

交通事故の処理ってお互いの損害を相殺する形でやるから、たとえば

過失 こっち:あっち=2:8

損害 こっち:あっち=100万:1000万

だと、こっちはあっちに200万賠償しなきゃいけない、あっちはこっちに80万賠償しなきゃいけない、ってなって、結局、こっちがあっちに120万円払う形で清算することになる。事故の原因はあっちの方が断然悪いのに、こっちが払わなきゃいけなくなる。

 

これが

損害 こっち:あっち=200万:1000万

になればあっちの賠償額は160万に増えるから、こっちがあっちに40万円払う形で清算することになる。

工賃込みで考えると、損害が100万円のときは自車修理代+賠償金=220万円だけど、損害が200万円のときは自車修理代+賠償金=240万円なので20万円しか増えてない。

そんで修理業からキックバック20万円以上(たとえば30万とか)貰えば、損害を増やしたときの方が得になる。

そんなことして修理業者に何の得があるのかって思うかもしれないけど、修理業者の利益率40%と仮定して、100万円の修理なら利益40万円だったのが200万円の修理なら利益80万円だから、30万円のキックバックを出しても修理屋の利益は増えてる。

損してるのは相手側だけ。相手側は、こっちの増えた修理費100万円のうち80万円を負担した形になってこっちから支払われる額が減る。仲間内ではwin-win

 

あるいは、

過失 20:80

損害 1000万円:100万円

パターンなら、こっちはあっちに20万円賠償、あっちはこっちに800万円賠償で、差し引き780万円支払わせて清算するのが普通

ここでこっちの損害を100万円増やせば、あっちの賠償額は880万円になるから差し引き860万円支払わせて清算になる。

あとは修理屋の増えた利鞘からキックバックを貰ってwin-win

 

なので、自社側の過失割合がある程度小さければ、修理屋と協力して利益率の高い損害を増やせば、相手負担でこっちの支払いを減らすことができる。

  • ビッグモーターだけじゃなくて損保ジャパンも社会的制裁受けると良いな

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