あの本を読むまでの眞人は「母親は死ぬし、父親はデリカシーないし、自分はなんて可哀想なんだ」という自己憐憫で頭がいっぱいなんだよな。
でも、眞人が「母親を亡くして、新しい家族の夏子さんと上手くやっていけるか不安」であるのと同様に、夏子さんだって「姉を亡くして、新しい家族の眞人さんと上手くやっていけるか不安」だったんだ。眞人はきっとそれに気付いたんだと思う。
父親だってちょっと無神経なだけで決して悪い人じゃない。眞人のことを真剣に愛している。そういうことに気付いていくきっかけがあの本だったんだと思う。
ただまあ、あの本を読む前後で区切るのは正しいと思うけど、読んだ後での成長が一切ないかと言うとそんなことは無いと思う。ペリカンの死とか、「母さん」と初めて呼ぶところとか。あの本を読むことで「成長した」というよりも、「殻を破って成長出来るようになった」というのが正しいと思う。
「君たちはどう生きるか」の原書は読んでないが、青少年向けに書かれた啓発的な本とのことで、実存的なテーマが扱われると予想していた。観に行くとやはりそんな感じだった。 ...
これが一番自分の感想に近いな。 あの本を読むまでの眞人は「母親は死ぬし、父親はデリカシーないし、自分はなんて可哀想なんだ」という自己憐憫で頭がいっぱいなんだよな。 でも、...
初見では気づかなかったが、あの本を読んで涙を流した前後で明らかに性格が変わったのは間違いない 後半は未来少年コナンかのようにパワフルだった まあコナンなら崩れ落ちる足場に...