性癖(原義)
埋まってるものを見るとムズムズする。
草、体毛、歯、埋まっている石、岩、その他あらゆるものにおいて。
根っこを残して表面だけ刈る、剃る、削るというのが気持ち悪くて仕方ない。除去するなら引っこ抜かないと気が済まない。
ヒゲはいつも剃らずに抜いてる。0.5mmくらいしか頭が出ていないのに、根っこが5mmくらいある。こんなものが埋まっていたのかという不快感と共に、それを除去できた快感を得る。埋没毛がどうのバイ菌がどうのだの、知った事ではない。
スネ毛とか腕毛は流石に面倒だが、たまに時間をかけて全部抜く。
陰毛も定期的にV部分の一部を残して他は全部抜く。
髪と眉にはとくにそういう気持ちは湧かない。ただ、眉も整える時に切ったり剃ったりはせず、余分な部分を抜かないと気持ち悪い。
脱毛器で焼くというのも、何か違う気がする。
毛根周りの細胞だけを元の状態のまま透明すり抜け人間になって、そこだけ足元にボトボトと落ちたら気持ち良いだろうなーって妄想をよくする。ついでに顔の皮脂とかも落ちたら気持ちよさそうだなと思う。
引っこ抜いたものは、完璧な状態でスポッと抜けないと気持ち悪い。埋まっていた部分をまじまじと観察して、いじくり回したくなる。
真っ直ぐに生えてる親知らずが上に一本あり、いつか歯を抜きたくて仕方がなくなった時用に生やしておいている。