本棚を捨てた。いや正確に言えばまだ解体した木材が残っているのだがそのうちその木材も捨てて彼には別れを告げる。
一人暮らしをはじめてすぐに買った本棚。
すべての本を電子に移行するという方針転換によりその役目を終えた。
本棚は部屋の広さが無限にあるのならばあったほうがいいと思う。
だが残念なことに部屋はそんなに広くないし本棚を置くのはなかなかコストがかかる。
もしも豪邸に住んでいたのなら書庫の一つでも設えただろうが、むしろその逆のワンルームに俺は住んでいる。
本棚の魅力、ひいては紙の本の魅力は百も承知でそれでもこうするのが合理的だと判断した。
部屋は広くなった。
掃除も楽になるだろう。
それでも別れはいつだって寂しい。
また会うその日まで。
今はさよなら。
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