買い物に行く途中の細い川の護岸の上ではだかの少年たちが遊んでいた。ひとりはボクサータイプの短めの海パンだけを履き、もうひとりは上半身には白いTシャツ、下はボクサータイプの海パンがTシャツのすそにかくれてまるで下半身裸のように見えた。川のなかにも海パン姿の少年がひとり見えた。背格好は高一か高二くらい、iPhoneをかざしてなんだか楽しそうに盛り上がっていた。
真夏ならともかくこの季節にいったい何をしていたのか見当もつかない。だいたいここは住宅街の真ん中、川辺もその裏の塀もぜんぶコンクリートでおよそ川遊びをするような場所ではない。それから少年たちの海パンは股下がほとんどない短めのボクサー、まるで昭和時代の半ズボンみたいなタイプだった。こんな海パン、いまでも中高生で履く子がいるんだ。少年たちの肌は真冬の昼の光をうけて白く光っていた。