エロゲ業界が文学や映画から盗んできた数々の物語を取り戻して雑に配り歩いてるのが新海誠。
盗まれた側の元盗人たちはそれに対して文化の盗用を叫ぶけど、実際には元々盗んでいるのはそっちだったという話。
返して回っている場所にも元々そういうのはあったはずなんだけど複雑化して既に失われているおかげで、新海誠の手を通して戻ってきた数十年遅れの物が新鮮に映る。
これ自体がもう物語みたいなものだよね。
かつて栄えた文明があった。
その文明から宝物を盗み出した盗賊達がいた。
繁栄を誇った文明は巨大な階級社会となり、下々の者達はそこから零れ落ちる僅かな恵みで暮らすことになった。
上に苦しむ下層民達の元に、かつてその文明から盗まれた宝を持ち帰る者が現れる。
彼は裏切り者として盗賊の仲間から後ろ指を指されるのであった。
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