最後の時が来るといちど真っ暗になる。
そのあとすぐに光に包まれる。
驚くかもしれないが驚かないで。
すぐに目が慣れるから。
自分がなんとか横になれるかな?と感じるギリギリのスペースの部屋にいることに気づく。
壁は真っ白で扉はない。
閉じ込められている。
ちょっとパニックになって壁ににじり寄るため足を動かすと地面がそれに合わせて動くことになる。
歩くと移動するんじゃなくて床が動く。
そしてそれがとても自然なんだ。
まるで今までの世界で歩いていたのと同じように歩けるし走れる。走れば風を感じる空気の流れを感じる、
走り疲れて座りたくなればイスが現れる。
イスという漠然としたイメージじゃなくていつも座っていたPCデスクの椅子を思い浮かべればその椅子の座り心地となる。
わかるね?
そこが世界だったんだ。
ああそうか。と思うと本当の終わりになる。