実はこんな過去が…っていう演出なんだけどさ、そこで描かれるのは当然過去だ。
過去なんだけどさ、そこでスポットを当てられるキャラクターが居るとする。
するとそこで見られるのは、そのスポットを当てられたキャラクターが過去どうしていたか?ということのみだ。
でもさ、そこでもしそのスポットを当てられたキャラクター、その彼が回想を始めたらどうなると思う?
つまり、過去の場面の中に居るキャラクターの過去の中の場面を見せられる、ということになる。
一見して複雑そうに見えるかもしれないけど、実際にはそんなこともない。
要は多重メタのようなようなもので、まさに回想に描かれる階層ってわけ。
「ドグラ・マグラって、難しくてなんだかよく分からない作品だった」という人は、こうした構造に気付けていないだけだから安心して。