■猫がいない家
実家には生まれた時から猫がいたし、おばあちゃんの家にもいたし、親戚の家にもいたので、どこの家にも猫はいるものだと思っていた。
近所の友達の家に遊びに行っても猫の姿は見えなかったけど、隠れているだけでいるものだと思っていた。
ところが、友達がある日、「増田ちゃんちは猫がいていいね」と言うのである。
仰天した。猫がいない家があるとは驚いた。
猫がいないなんて可哀想だと思った。
あんな面白いものないのに。
でも、近所でも聡明で有名だった私は、
(お父さんがいないお友達もいるし、きっと複雑な家庭事情があるのだ)と思い、
「へぇ…猫いないんだ…」と平静を装っていた。
その後、親に聞いて色々理解したのであった。
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