2021-04-04

anond:20210404101727

そもそも網野自身が「国民物語」を必要と考えていたってのも疑問だし

疑問どころか、網野氏の史観は「国民物語」との格闘の結果と言ってもいいくらいだよ。

それが形を変えて「日本とは何か」や「天皇とは何か」に繋がっていく。

この辺は最晩年の対談集「日本をめぐって」の最終章小熊英二との対談でかなりあけすけに語っているので、是非。

https://www.amazon.co.jp/dp/4062110237

国民歴史学運動については、同じく小熊英二の「<民主>と<愛国>」の第8章に詳しい。

あと呉座氏や亀田氏が、ベタに「国民物語」を希求している訳はないけど、トータルヒストリーの語り口としての「国民物語」に、関心がないはずはないと思うんだよね。

いずれにしても、歴史家はそう単純ではないと思います

記事への反応 -
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    • 呉座に関して「国民の物語」の是非はあまり関係ないよ。 「国民の物語」が必要だと強く主張しているのは辻田真佐憲で、呉座はそれに乗っかる形で言ってただけ。 イデオロギー的な...

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    • 思想史上重要な人物って炎上しそうなことしか言ってないしむしろ積極的に燃やそうとしてる感じあるけど、なんか日本人って炎上に弱すぎん? マルクスとか全世界が二つに分かれて大...

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