正直興奮する
そういう映像をずっと見ていたいと思わない?
ううん、他人なんか信頼できなくなって自分の部屋に篭りきりになって
私が訪ねていっても扉越しに会話すらできなくてただ一方的に話しかける日々がずっとずうっと続いて
季節が一巡くらいした頃に、何気ない私の会話に言葉を返してくれて
驚きのあまり扉にぶつかってまた少し怯えられたい
それで向こうからは見えないのに頭を下げて謝り続ける姿におそるおそる
「あ、頭まで下げないでください……」と声をかけてほしい
見えてるの?とこっちが問いかけると、
「見えてませんけど……」
「でも、多分そうしてるだろうなって思ったんです」
と久しぶりに聞いた乃々の声と、昔のままの乃々に思わず涙したい
多分クビ、良くて左遷になるとは思うけどさ
乃々のことは私がなんとかしておくから。ね?