私がゆっくりとパンティーを被るとパンティー指導官が話しかけてきました。
「なぜ装着に時間をかけた。」
パンティー指導官はハーッと大きなため息をついて呆れるように―しかし諭すようにも感じられる―声でいいました。
「なぁ増田。確かにおまえの言いたいこともわかる。手触り肌触り大切だろうよ。」
私は短く頷きました。
「でもな。いつまでもそうやってられるとおもうな。おまえの命はこの瞬間も燃え続けている。なにかを成すためにパンティーを被るのに時間をかける余裕があるとおもうのか。」
「おまえは若い。俺がおまえぐらいの頃はパンティー選びから装着フォームまで念入りにしてたさ。でもな…」
私は話かけます。
「いや、なんでも無いんだ。そうだよな。おまえはあいつとは違う。…いいんだ、忘れてくれ。」
この時はわかりませんでしたが、あとになってこの意味を知ることになりました。