■ 今から考えると小学生の時金を渡してきたおっさんは卑怯だった

小学生の時、友達とケンカをした

俺が貸していたゲームのセーブデータを消されたのがきっかけだった

俺が友達に怒った日の夜、その子の父親が家を訪ねてきた

家には親がおらず俺が友達の父親と対面した

おっさんは怒りを滲ませながら、いくら金を払えば納得するのか的なことを聞いてきたので、

小学生だった俺は1000円と答えて1000円もらって、おっさんは帰って行った

俺はそのことでずっとそこはかとない罪悪感を感じていたのだが、

今から思い返すと、あのおっさんは卑怯もんだった

いい大人が小学生に凄んでみせたこと、小学生に金銭的な取引を持ちかけたこと、

金を渡したのだから黙れという態度。

風の噂ではそのおっさんはとっくの昔に亡くなっているらしい

俺はセーブデータを消された程度で友情を金に変えた卑怯もんのような気がしていたが、

大人になった今考えると、どう考えてもあのおっさんが異常で、小学生の時の俺はまともだった

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