この1ヶ月、なぜか会えるような気がしてならなかったけど、当たり前だが一度も会うことはなかった
職場近くのコンビニだとか、最寄りの駅とかで、なんでかばったり会うようなことがあるんじゃないか、会ったら多少は話ができるだろうかとか思っていた
もちろんそんなことはなく、ただその人のいない1ヶ月が過ぎていっただけだった
ようやくここ2、3日で「そりゃただの同僚だったんだから、職場から離れれば接点ないよね」という事実を受け入れつつある
最終出勤日まで、自分のような人間に好かれちゃ相手が気の毒だと思って、連絡先を聞いたりプライベートに踏み込むようなことはしなかった
「また会える気がする」とやけに感じていたのは、そう思いこむことで暴走を防いだりショックを和らげたりする自己防衛だったのかもしれない
そうだよなあ
明日出勤してもいないんだよなあ
当たり前だけど寂しいし虚無だ