2020-09-29

離婚した

わたしたちはとても仲が良く、気があったけれども、未来に関するビジョンということに関して、全く異なる方向性を向いていた。

わたし子供が欲しいと言って、あなたは欲しくないと言った。

わたし故郷へ帰りたいと言って、あなたはここに住み続けたいと言った。

わたしは…そしてあなたは…

いまでも、何か異なる道はなかったのだろうかと思う。あなたはいまでもわたしにとって特別存在で、毎日のように思い返す。けれどもいつも同じ結論に至る。おそらくあのまま続けていても、わたしはどこかで心が折れていただろう。

わたしは様々なことで心をしくじらせていて、あなたはそれがだらしないと怒った。わたしはそれが悲しかった。

ただいたわって欲しかった、もう少し。もう少しだけ寄り添って欲しかった、わたしの心に。父が死んだとき、もう少しだけ、黙ってそばにいて、背中をさすって欲しかった。ただ、それだけだったと思う。

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